鈑金塗装DIYで失敗しないパテ研磨のやり方【プロが解説】

車の傷や凹みをDIYで修理する場合、仕上がりを大きく左右するのが パテ研磨(パテ研ぎ) です。

パテは盛るだけでは意味がなく、

正しく削って形を作ることで初めて綺麗な仕上がりになります。

しかしDIYでは

・削りすぎる

・形が歪む

・ペーパー目が消えない

などの失敗が多い作業でもあります。

この記事では、鈑金塗装DIYで失敗しないための パテ研磨の基本とコツ を分かりやすく解説します。

目次

まず重要:パテの硬化チェック

パテ研磨の前に、必ず 完全硬化しているか確認 しましょう。

(爪でカリカリしてみます)

パテが柔らかい状態で研磨すると

・ペーパーが詰まる

・表面がヨレる

・後から痩せる

といったトラブルが起きます。

確認方法はとても簡単です。

爪で押しても跡がつかない状態になっているかチェックします。

(線の跡になればOK)

*ベタっとしたり、指紋が付いたり、凹んだりする場合はまだ完全硬化していません。

冬場や湿気が多い日のポイント

寒い時期や湿度が高い日は、パテの硬化が遅くなることがあります。

ドライヤーや電気ストーブで軽く温めると、硬化が安定します。

(ドライヤーでパテ乾燥中)

ただし近づけすぎると

・パテが急激に硬化する

・歪みの原因になる

ので 少し離して温める程度 がポイントです。

パテ研磨の基本手順

ここから実際の研磨作業です。

(パテ研磨前の状態)

DIYでも綺麗に仕上げるための基本手順を紹介します。

① 粗研ぎ(形を作る)

最初は粗めのペーパーで形を作ります。

目安

#180番〜#240番程度

この段階では

凹みや傷を埋めた部分を整える作業 です。

ポイントは

必ず当て板(サンディングブロック)を使うこと。

手で直接研ぐと

・面が波打つ

・歪む

原因になります。

② 中研ぎ(ラインを整える)

(320番の耐水ペーパー)

次にペーパーの番手を細かくします。

目安

#320〜#400

ここでは

パテの形を整えながら段差をなくす作業 をします。

触った時に

段差が感じられない状態

を目標にします。

③ 仕上げ研ぎ

(600番の耐水ペーパー)

最後は細かいペーパーで仕上げます。

目安

#600番程度

ここでは

サフェーサーを塗るための下地作り になります。

粗いペーパー目が残っていると缶スプレーのプラサフだと埋めきれない可能性があるので、600番程度まで細かくしておきます。

[パテ研磨でよくある失敗]

・削りすぎる

パテを削りすぎると

また凹みが出ます。

そうなった場合は

無理に削らずパテを追加します。

・手で研いでしまう

手で研磨すると

面が歪みやすいです。

必ず

当て板を使って面を出す

ことが重要です。

*当て板を使えない箇所は手で研磨して、逆アールのような箇所は逆アールパッドのような道具を使うと綺麗に研磨できます。

       [パテ研磨完成]

          ↓↓↓↓

(パテ研磨後)
(パテ研磨後)

[ありがちな失敗例]

ペーパーの番手を飛ばす

例えば

#120 → #400

のように一気に番手を上げると

粗いペーパー傷が消えません。

必ず

段階的に番手を上げる

ようにしましょう。

パテ研磨は仕上がりの8割を決める

鈑金塗装ではよく

「下地が8割」

と言われます。

パテ研磨がしっかりできていれば

・サフェーサー

・塗装

・磨き

の仕上がりが大きく良くなります。

逆に言えば

パテ研磨が甘いと、どれだけ塗装が上手くても綺麗には仕上がりません。

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