鈑金塗装DIYで多くの方が疑問に思うのが
「車の色によって塗装方法は違うのか?」
という点です。
実は車の塗装にはいくつか種類があり、
色によって塗装工程や塗り方が変わる場合があります。
これを知らずにDIY塗装をすると
・色が合わない
・ムラになる
・仕上がりが悪くなる
といったトラブルが起きやすくなります。
この記事では、鈑金塗装歴15年以上の経験をもとに
・車の塗装の基本構造
・塗装の種類
・色別の塗装方法の違い
を初心者の方にも分かりやすく解説します。
車の塗装は基本的に「2層構造」
現在の車の塗装は基本的に
ベースカラー+クリア
の 2コート塗装になっています。
塗装の構造はこのようになっています。
素地
↓
サフェーサー
↓
ベースカラー(色)
↓
クリア(透明塗装)
ベースカラーで色を作り、
クリアでツヤと保護を作る仕組みです。
DIYでもこの基本構造は同じです。
車の塗装の種類
車の塗装にはいくつか種類があります。
代表的なのはこちらです。
・ソリッドカラー
・メタリックカラー
・パールカラー
・3コートパール
ちなみに
最近の車はソリッドカラーよりも
メタリックやパールカラーが主流です。
そのためDIY塗装では、メタリックやパールの塗装方法を理解しておくことが重要になります。
[ソリッドカラー(単色) ]

ソリッドカラーは
メタリックやパールが入っていない単色の塗装
です。
特徴はこちらです。
・塗装が比較的簡単
・ムラになりにくい
・DIYでも塗りやすい
塗装工程は
ベースカラー
↓
クリア
の2工程になります。
DIY初心者の方には
比較的やりやすい塗装です。
*2液ウレタン缶スプレーの場合は、硬化剤が入っていており、光沢感もいいのでクリア塗装は不要になります。
[メタリックカラー]

メタリックカラーは
アルミの微粒子(メタルフレーク)が入った塗料です。
光に当たると粒子が反射し、
キラキラとした輝きが出るのが特徴です。
アルミ粒子は酸化しやすいため、
仕上げには必ずクリア塗装を行います。
メタリック塗装の特徴はこちら。
・ムラになりやすい
・塗り方で色味が変わる
・均一な吹き方が重要
理由は
アルミ粒子の並びの向きで色が変わる
からです。
*メタリック塗装後は、必ずクリア塗装が必要になります。

[パールカラー]

パールカラーは
雲母(マイカ)の粉が入った塗料です。
メタリックよりも繊細で、上品な輝きを放つことが大きな特徴です。
パール塗装は半透明の塗料の中にマイカ粒子が含まれており、光の反射によって独特の輝きを生みます。
表面のツヤと保護のため、最後にクリア塗装を行います。
車種によっては
3コート塗装
になっていることもあります。
[3コートパール]
3コートパールは
通常の塗装より1工程多い塗装です。
塗装構造はこちらです。
ベースカラー(ホワイト)
↓↓↓↓↓

(写真) ベースカラーホワイト塗装
パール層
↓↓↓↓↓

クリア
↓↓↓↓↓↓

パール層を重ねることで
深みのある色
になります。
ただしDIYでは
・色が変わりやすい
・塗り回数で色が変化する
ため難易度は高めです。
車のカラー番号(カラーナンバー)とは?

車の塗装色は、**カラー番号(カラーナンバー)**という番号で管理されています。
車の色は一見同じように見えても、メーカーや車種、年式によって微妙に色が違います。
そのため塗料は、このカラーナンバーを基準に作られています。
DIY塗装をする場合は、まず自分の車のカラーナンバーを確認することが重要です。
カラーナンバーの場所
カラーナンバーは、車体に取り付けられている**コーションプレート(車両プレート)**に記載されています。
主な場所はこちらです。
・エンジンルーム
・助手席のドアの内側
・運転席ドアの内側
車種によって場所は異なりますが、プレートやシールに小さく記載されていることが多いです。

注意点として、同じカラーナンバーでも色が完全に一致しないことがあります。
これは
・経年劣化による色あせ
・塗装方法の違い
・メタリック粒子の並び方
などが影響するためです。
特にメタリックやパールカラーでは、塗り方によって色味が変わることがあります。
そのため部分補修では、周囲になじませるボカシ塗装を行うことが一般的です。
[DIY塗装での注意点]
DIYで塗装する場合は
次のポイントに注意してください。
薄く重ねて塗る
一度に厚く塗ると
・塗装タレ
・ムラ
の原因になります。
スプレー塗装では
4回、5回以上時間をあけながら塗り重ねるのが基本です。
メタリックやパール塗装では、塗料の吹き方や距離によって粒子の並び方が変わります。
そのため同じカラー番号の塗料でも
・スプレーの距離
・塗る回数
・乾燥時間
によって色味が変わることがあります。
また、メタリックやパール塗装では
部分補修の場合に「ボカシ塗装」を行うことが一般的です。
完全に同じ色を再現することは難しいため、
周囲に色をなじませることで自然な仕上がりにします。
まとめ
車の塗装は一見するとどれも同じように見えますが、実際には色によって塗装の構造や特徴が異なります。
基本はこちらです。
ソリッドカラー
→塗りやすい
メタリック
→ムラになりやすい
パール
→塗り重ねる回数で色が変わる
3コートパール
→工程が多い
塗装作業は難しく感じるかもしれませんが、正しい手順と基本を理解すれば、初心者の方でも綺麗に仕上げることは十分可能です。
焦らず一つ一つの工程を丁寧に行うことが、綺麗な塗装仕上がりにつながります。
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