車の塗装の足付けとは?素材別のやり方とサンドペーパー番手を解説【鈑金塗装DIY】

鈑金塗装DIYで仕上がりを大きく左右する作業が 「足付け」 です。

塗装初心者の方は

・とりあえずサンドペーパーで擦る

・番手を気にしていない

・素材によって方法が違うことを知らない

という状態で作業してしまうことが多いです。

しかし実際の鈑金塗装の現場では、

足付けは塗装の密着を決める非常に重要な工程です。

ここを間違えると

・塗装が剥がれる

・塗料が弾く

・塗料が密着しない

といったトラブルが起こります。

この記事では、鈑金塗装歴15年以上の経験をもとに

・足付けの基本

・素材別の正しい足付け方法

・塗料の密着が悪い素材の対処法

を初心者の方にも分かりやすく解説します。

目次

足付けとは何か?

足付けとは

塗料が密着するための細かい傷を付ける作業

のことです。

(写真) 塗装面の足付け作業

塗装面がツルツルのままだと、塗料はうまく密着できません。

そのため

表面に細かい研磨傷を作り、塗料が引っかかる状態を作る必要があります。

これが足付けです。

つまり足付けの目的は

塗料の密着力を高めることです。

(写真) 足付け作業後

素材別の足付け方法

◾️素材によって足付け方法が違う理由

車には様々な素材が使われています。

例えば

・鉄板

・樹脂パーツ

・メッキ

これらは

表面の硬さや処理方法が違う為、足付けの方法も変える必要があります。

素材に合わない方法で塗装すると

塗装剥がれの原因になります。

◆ボディ(鉄板パネル)の足付け方法

(写真) 鉄のバイクタンク

ボンネットやドアなどの鉄板パネルの

ベースカラーを塗装する際の足付けは

#600〜#800

のサンドペーパーで足付けします。

*粗すぎると塗装後に ペーパー傷が出る 可能性があります。

DIYでは

#800を使用すると安全です。


◆樹脂パーツの足付け

(写真) 未塗装樹脂パーツ 足付け

未塗装樹脂パーツの

ベースカラーを塗装する際の足付けは

#600〜#800

で足付けします。

ただし鉄板と違い

未塗装樹脂は塗料が密着しにくい素材です。

そのため塗装前に

樹脂プライマー(密着剤)

を必ず使用してください。

(写真) プライマー(密着剤)

*バンパーの場合は塗装が残っている箇所は通常の足付け作業で問題ありませんが、下地が出てしまった、未塗装樹脂部分には密着剤(プライマー)を吹き付けてください。


◆サフェーサー面(プラサフ)の足付け

(写真) プラサフ研磨

サフェーサーを塗装した後は

#600〜#800

で研磨します。

この工程は

塗装前の下地を整える作業

です。

ここでしっかり面を整えておく

塗装の仕上がりが大きく変わります。


◆クリア塗装前の足付け

クリア塗装のみ場合は

#1000〜#1500

で足付けします。

クリアは透明なので

ペーパー傷が目立ちやすい

という特徴があります。

そのため少し細かめの番手を使用します。

*ベースカラー塗装する箇所は600番〜800番で、クリア塗装のみの箇所は1000番〜1500番で足付け作業してください。


◆塗料の密着が悪い素材

車には特に

塗料が密着しにくい素材

があります。

代表的なのはこちらです。

・メッキパーツ

・樹脂パーツ

・未塗装樹脂

これらは通常の足付けだけでは

塗装が剥がれる可能性があります。

そのため密着剤のような追加の処理が必要になります。

◆メッキパーツへの塗装方法

メッキパーツは

そのままでは塗料がほぼ密着しません。

そのため

#600〜#800程度でしっかり足付けします。

さらに

密着プライマー

を使用します。

DIYでよくある失敗は

メッキに軽くペーパーを当てただけで塗装すること

です。

それでは高確率で剥がれます。

*メッキ素材は表面が硬く傷付きにくいからといって、粗いペーパーを使用すると傷が深く入りすぎて傷が残ってしまいます。


◆足付け作業のコツ(プロのやり方)

足付けはただ擦るだけではありません。

重要なのは

均一に傷を付けること

です。

そのため

横方向

縦方向

というように

クロス研磨

をすると均一な傷が入ります。

*塗料は、キワや端っこから剥がれてくるのが一般的なので、細部までしっかり足付け作業をしましょう。

DIYでよくある足付けの失敗

(写真) 樹脂パーツ 密着剤なし

初心者の方がよくやる失敗はこちらです。

①足付けが雑

→塗装剥がれ

②粗いペーパー使用

→塗装後に傷が出る

③細かすぎるペーパー使用

→表面にちゃんと傷を付ける事ができない

足付け作業は

作業に適したペーパーの番手選びが重要になります。

まとめ

塗装の研磨作業や、足付け作業で

気を付ける事は、、

ベースカラーのみ塗装する際の足付けと

クリア塗装のみ塗装する際の足付けの

ペーパーの番手が違うという事です。

クリア塗装しかしない箇所を粗いペーパーで足付け作業してしまうと

ペーパー目が残ってしまうので

注意してください。

樹脂パーツも下地が出てしまった箇所は

塗料の密着が悪いので

基本的に密着剤必須になります。

*密着剤は鉄板には不要とかではなく

鉄板やアルミで足付け作業出来る物でも、

密着剤を塗装すると、

さらに塗料の密着がよくなります。

この基本を覚えるだけでも

DIY塗装の失敗はかなり減ります。

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